入院中のうさ耳決戦兵器から送られてきたので、
公開するおー\\\٩( ''ω'' )و ///
「そる、お誕生おめでとう!」
クエストから帰るなり、アイシャにミニ花束を差し出されるソル。
「これ、プレゼント!そるが作ってくれた花壇には全然及ばないけど……綺麗でしょ?」
「ありがとう、アイシャ」
ソルはミニ花束を受け取ると、薄く微笑む。
「…………さっきのナベリウスで俺が(死にかかりながら)原生種に斬りかかってる最中、この花を摘んでいたのかな?」
「うん、サプライズって大事だからね!」
命より大事なサプライズがあったことが一番のサプライズだよ
と心で思うソル。
「でもそのプレゼントだけじゃつまらないよね?そるは何か欲しいものある?」
「現金」
「それは却下!もっと他にないの!?」
ソルはいささか考える素振りを見せ、そしてアイシャに向き直る。
「アイシャが欲しい」
「え?」
「……」
「……」
「冗談だ」
なんともいえぬ表情で笑うソル。
ポカンとソルを見つめるアイシャ。
「冗談だよ。アイシャがこうやって隣に居てくれるだけで、俺にとっては最高の御褒美だ」
はたと我にかえるアイシャ。
「そるは?」
「なにがだ」
「そるは誰のものなの?」
「俺は……」
ちょっとの間。
「俺は、アイシャに拾われたあの日からアイシャのものだ」
にこー、と微笑むアイシャ。
「じゃあ、お返しに私をそるにあげるね!これでおあいこだよ」
「え」
今度はソルがポカンとする番。
「そるは私がもらうから、私をそるがもらうんだよ!物々交換てそういうもの!」
「ぶつ、ぶつ……」
なんだか訳ワカメのソルの手を、アイシャが引っ張る。
「それじゃ、お祝いで何かおいしーもの食べにいこーか!」
「あのな、アイシャ、俺はっ……」
「なに食べたい?そる??」
にこっ
「……にく」
「私はぎぅどーんたべたーい」
「またジャンクな物を欲しがるのか」
「そるはお誕生日だから、特盛だくだくだくね!」
「だくすぎるだろ」
「サービスだよお」
ぐいぐい、とソルの手をひくアイシャ。
「ちょっと待てアイシャ」
「なあに?」
「花をいけてから、行く」
「うん!」
ソルとアイシャの楽しい記念日。
「アイシャ」
「なあに?」
「まずは花瓶がない」
「私の部屋もないよ」
「……」
「…………ひとまず、このトリメイトに挿しておこうよ」
ざくり
花は驚くほどみなぎりました。
[2回]